本書は、会計学における実証分析の基礎を習得できるよう設計された実践的なテキストです。各章で提供されているシミュレーション?データを用いた先行研究のリプリケーション(再現)を通して、データ取得から実証結果の解釈にいたる一連の実証分析のプロセスを体系的かつ段階的に学習できる構成となっています。
本書では、リプリケーションの教材と関連する先行研究の要約の2つをあわせて解説するよう工夫しています。こうすることで、読者が科学的知識を生み出すための仮説の構築と、実証分析スキルを習得するための基盤を提供しています。
本書は実証分析の基礎を理解するための第Ⅰ部と、実際にリプリケーションを行いその先行研究のレビューを体系的に学習するための第Ⅱ部から構成されており、次の3つの特徴があります。
① 実証分析プロセスが体得できる
② 段階的な実証分析の学習ができる
③ 実証結果の解釈と先行研究との対比ができる
また、補章では実証的アプローチを採用した学術論文を執筆する際の基本的な構成や、学術的な論理展開の方法が解説されています。論文の目的設定、データと方法の記述、結果の解釈や結論のまとめ方にいたるまで、論文執筆のエッセンスがつまっています。