阪神?淡路大震災30年の事業として、神戸市が4月26、27日に市内のウォーターフロントエリアを会場に開く「レジリエンスセッション 震災と未来のこうべ博」で、神戸大学の防災関連の取り組みが紹介されます。災害時に医療機器の輸送などができる海事科学研究科附属練習船「海神丸」のデモンストレーションなどが予定されています。
このイベントは、震災の教訓を未来につなぎ、防災?減災のさまざまな取り組みを共有しようと、産官学の連携で実施。神戸市のメリケンパーク、みなとのもり公園などを会場に、研究機関や企業の展示、セミナー、防災体験プログラムなど多彩な催しが行われます。
「海神丸」のデモンストレーションは、26日午後1時から新港第1突堤西側で行われます。医療関連企業と連携し、医療コンテナを船に積載する様子を公開します。海神丸は、昨年発生した能登半島地震での海底探査も行い、災害研究で重要な役割を担っているほか、災害時の医療支援、物流支援での活用も可能となっています。併せて、医療コンテナの内部見学、神戸大学附属病院の「災害時感染制御チーム」「DMAT(災害派遣医療チーム)」の紹介もします。

神戸大学からはこのほか、工学研究科の機能ロボット学研究室が26、27日の2日間、デザイン?クリエイティブセンター神戸(KIITO)で、ロボットの遠隔操作技術を紹介します。この技術は、人間が立ち入れない極限環境下での作業を可能にし、原子炉や海底、宇宙空間での活用も期待されています。

神戸大学関連の催しはいずれも、申し込み不要で参加できます。「レジリエンスセッション 震災と未来のこうべ博」の詳細は、こちらをご覧ください。
(総務部広報課)